皆既日食を見たい!(与論島旅行記その1)

皆既日食を見たい!(与論島旅行記その1)

昨年、屋久島に行ったときに、2009年7月22日に日本では46年ぶりの皆既日食が見られると知って、かならず見に行こうと思っていた。皆既日食が見られる地域はごく狭い範囲に限られていて、今回はほとんどが海の上(下記地図)。
屋久島、種子島、トカラ列島、奄美大島、喜界島がその範囲にあたる。
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今回の皆既日食は、皆既時間が悪石島で今世紀最大の6分25秒、時期的にも梅雨明け直後の晴れ間が出やすい持期で、時間帯も11時前後と観測には極めて適している。今度は奄美大島に行ってみようと考えて、1月にJTBに予約をしに行ったのだが、ホテルも飛行機もまったく予約がとれない。結局大手の旅行会社が押さえてしまっているらしい。それならば、そちらのツアーでと思ったら、抽選だし、値段が一人当たり15万から30万超と非常に高い。家族で行くとなると100万は軽く超えてしまう。安いツアーだと宿泊はテントになってしまい、これでは家族を連れて行けない。100万出して行っても。天気が悪ければ見れないわけで、いろいろと考えた結果、皆既日食帯へ行くことはあきらめ、そこからちょっとはずれた与論島にツアーで行くことにした。ここならば、天候が悪くて日食が見られなくても観光やマリンスポーツが楽しめるし、ツアーなので一人8万くらいで5日間も行ける。

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IMGP0098.jpgさて日食当日の22日。山口県で猛威をふるった梅雨前線が南下して、トカラ列島や屋久島、種子島、奄美大島はあいにくの雨模様、喜界島で雲の切れ間からかろうじて皆既日食が観察されたようだったが、幸いにも沖縄と与論島周辺は雲が多いもののおおむね晴。95%まで太陽が欠ける日食をこの眼で観察することが出来ました。宿泊先のプリシアリゾートのコテージ前のプライベートビーチを望む海岸で日食の様子を用意してきたカメラで撮影したのですが、最大食のときは、蝉が泣き止んで、夕方のようにあたりがうす暗くなり、気温が下がるのを体感しました。
午前9時半ごろから太陽が欠け始め、10時59分ごろ最大食を迎え、12時20分頃終わりました。その間撮影した連続撮影写真を合成したものが下の写真です。ちょっと明るすぎる太陽になってしまいました。少し絞りを開きすぎたようです。実は適正値まで絞るとファインダーにも液晶モニターにも何も見えなくなるので、適正値よりも開き気味で撮影してしまいましたが、やはり適正値でとれば良かったようです。

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硫黄島では皆既日食が観察されたようですね。NHKの番組は素晴らしかった。空が本当に真っ暗になり、水平線360°が夕焼け空になる様子は圧巻でした。国立天文台の人たちの撮影した皆既日食の写真がこれ。ダイヤモンドリングも写っています。月のうさぎ模様も見えてしまうのには驚きました。木星と金星も見ることができたようです。さすがにプロの撮った写真は違いますね。

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日食を宇宙から見るとどうなるのか。気象衛星ひまわりからの写真には地球の上に月の影として映っている。この影の中に入ったところが皆既日食の部分で、影の円周が夕焼け状態になるわけだ。時系列でひまわりの写真も載せておこう。

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来年はモアイ像のあるイースター島で皆既日食が見られるという。きっともっと多くの人たちが世界中から集まることだろう。いつかは私も皆既日食をこの眼で見てみたい。

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