9ヶ月ぶりに患者さんがみえました。お母様の具合が悪く、郷里の秋田にしばらく帰られていたそうだ。残念ながらお母様は亡くなられたが、お年を伺うと100歳近い大往生であった。「最後は娘さんに看取られて幸せだったですね。」と話しかけると、ニコニコしながら私の腕をたたき、「実は秋田にいるときに半年経ったので、歯科検診にいったんですよ。」と話される。ずっと母親の看病で忙しかったため、お手入れが十分にできず、歯周病が再発していないか心配だったらしい。以前は歯科治療が大の苦手で、歯科医院には絶対行きたくない人だったのに、自主的に検診に行くように変わった事がとてもうれしかった。「そしたらね、そこの医院の先生が私の歯をみて、とてもいい治療してあるねって言ったんです。結局私の検診の話よりも歯をどうやって治したのかとか、どんな病院なのかいろいろと先生が聞くんです。」と話を続けられた。自分が受けた治療が良いと褒められると、やっぱり患者さんもうれしいようだ。私ももちろんうれしかった。同業者に自分の仕事を褒めていただける機会はそんなにないので、やっぱりうれしい。そんなわけで、歯周病治療例にあらたに症例5として、この患者さんの症例をアップしました。