私のコレクション3 廃線になった駅たち~標津線

私のコレクション3 廃線になった駅たち~標津線

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上は1976年当時の国鉄時代の北海道鉄道路線図で、下が2002年のJR北海道の鉄道路線図。比較してみると、多くの路線が廃止になっているのがわかる。(画像はクリックすると拡大します。) 標津線は根室の少し手前の厚床(あっとこ)から中標津(なかしべつ)までの支線と標茶(しべちゃ)から根室標津までの本線からなるローカル線だ。1989年(平成元年)4月に廃止となった。
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R0010224.jpg 昭和51年の春休み、札幌に転校した友人とともにはじめて道東を旅した。
3月といってもまだ北海道は真冬に近い寒さだった。層雲峡の滝は凍っており、道路は凍り付いていて、自転車はブレーキもきかず、すべってこけて車にひかれそうになり怖かった。上川、網走から摩周湖へ出て、根室標津にたどり着いた。
1245371831.jpg バスで尾岱沼(おだいどう)へ行く。ここは知床半島と根室半島の中間にあたり、全長約26kmの日本最大の砂し(さし)である野付半島がある。早春でさすがに流氷は見ることは出来なかったが、白鳥に出会うことが出来た。
todowara.jpeg 尾岱沼にはトドワラと呼ばれる左の写真のような場所があって、それを見てみたくて来た。半島周辺が地盤沈下し、 それに伴い海水が浸入してできた立ち枯れの森である。
しかしながら、もう4月になろうかというのに、足下さえ見えない地吹雪。 全く何も見えず、耳が凍傷になりかけた。
R0010226.jpg さて、ここでクイズ。この駅名はなんて読むのでしょうか?
北海道はアイヌ語に由来する地名が多く、こちらは「けねべつ」と読む。ベツはアイヌ語で川を意味する。そのため、北海道には「○○別」という地名が多い。
R0010228.jpg こちらは西別駅。この近くの尾岱沼ユースホステルに泊まった。漁師が本業のため、食事は最高においしく、ルイベ(生の鮭を凍らせたもの)を初めて食べた。あまりにもおいしいので、倉庫に行っていいろいろ見せてもらった。鮭の丸ごと一尾を燻製にした鮭とばを買って自宅に送っておいたが、帰ったらほとんど無くなっていた。他にもトドの大和煮の缶詰もあったので食べてみたら、クジラ肉にそっくりだった。
R0010246.jpg 翌日はユースの人の紹介で、近くの牧場で乳搾りを体験させてもらう。ここ別海町は人よりも家畜の数が多い畜産の町。近くといっても、隣の家まで歩くと1時間以上かかることも珍しくないところだ。1,320㎢の土地に信号機がたった四つしかないとユースの人が言っていた。
当時購入した、標津線の入場券たち。
R0010223.jpg さて、またまたクイズ。こちらの駅はなんと読むでしょう。
正解は網走から釧路へ走る釧網本線の「てしかが」駅です。アイヌ語で「岩盤の上」を意味します。1990年に駅名が摩周駅に改名されているので、今はもうありません。
R0010247.jpg この他、釧網本線では、斜里駅が知床斜里駅に改名されています。いずれも観光振興のためだそうです。
左は当時購入した、釧網本線の入場券たち。昭和51年には30円だった入場券が54年には100円になっていたのには驚いた。

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