海上自衛隊観艦式に行ってきました（その１）

2015年10月12日海上自衛隊の観艦式のチケットをいただいたので、参加してきました。自衛隊の式典の中でも、3年に1度行われる観艦式のチケットは人気が高く、実に60倍もの競争倍率といわれている。ちなみにチケットの転売は禁止だが、オークションでは3−5万円の高値で売られている。
どの船に乗ることになるのかは、チケットが送られてくるまでわからず、船によって出港地、出航時間が異なる。私が乗船したのは護衛艦「きりしま」、俗に言うイージス艦で母港は海上自衛隊横須賀基地である。
観艦式は18日が本番で、この日は内閣総理大臣の艦隊観閲が行われる。12日と15日の2回本番と同じ内容で予行演習があり、私は1回目の予行日に参加してきた。
各写真はクリックすると拡大してみられます。

	海上自衛隊横須賀基地はＪＲ横須賀駅か徒歩数分のところにあり、駅を降りてすぐに港が見える。 乗船する「きりしま」は吉倉桟橋に係留されていた。すでに一番外側にあった護衛艦「あたご」はすでに出港していた。
	プログラムは9時半出港、浦賀水道を抜けて、10時40分より前甲板の127mm速射砲の動作を実施、12時頃より、相模湾にて 観閲式と各種訓練展示、最後はブルインパルスの曲芸飛行展示約１時間の内容で行われ、午後4時に帰港した。
	艦隊は観閲部隊と観閲付属部隊が2列になって進みその間を逆方向に受閲部隊が１列で進む形で行われる（上図） きりしまは観閲付属部隊の最後尾で、観閲は裏から見る形になり、各種展示は観閲部隊越しに見る形になるので、やや残念だった。
右は乗船当初の前方部甲板の様子。Mk41垂直発射装置のまわりは人であふれている。この後出港して、広い後部甲板が解放され、分散した。
	相模湾の会場に着くまでの間、艦内の一部を見学することが出来た。階段は狭くかなり急で気をつけないと、頭をぶつける。通路にはきりしまが今まで参加した演習の参加証が飾られている。左写真の右端に飾られているのは、ハワイ沖演習で打ち落としたミサイルの破片である。
	船の中央部にエンジンと電気系統を操作する機関操舵室がある。エンジンはジェット機と同じガスタービンエンジンを4基搭載している。１つ25000馬力。 速度がゆっくりの時は、1基のみ使い、残りは発電に使っている。左下は電気系統の異常を知らせるパネル。
	甲板から5階分上がると艦橋につく。狭いところに見学者が大勢いた。浦賀水道を通過中だったので、進路上にいる船を目視で確認、交信しながら、舵を取っていた。背部には様々な機器パネルが並ぶ。 艦橋から見た前部甲板では、127mm速射砲の動作展示実施中。
	艦橋から外の回廊に出て、一回りした。 前方を見ると、浦賀水道から外洋へ出た艦船が連なっている様子が見える。
	相模湾の会場に到着。昨日の初冠雪をいただく富士をバックに隊列を組んで進む自衛艦。左は最大級の大きさを誇る新造艦いずも。ヘリコプター搭載型護衛艦だが、その姿はまるで空母だ。
観閲部隊　隊列順に １０１　汎用護衛艦むらさめ １４４ヘリコプター護衛艦くらま ４６３　掃海母艦うらが ４２０３　訓練支援艦てんりゅう ３５１７　練習艦しらゆき ４０３　潜水艦救難艦ちはや １７６ミサイル護衛艦ちょうかい	観閲付属部隊　隊列順に ６１０２　試験艦あすか ２２９　小型護衛艦あぶくま ２３４　小型護衛艦とね ４２０２　訓練支援艦くろべ １７３　ミサイル護衛艦こんごう １７４　ミサイル護衛艦きりしま
上の写真は、回頭するくらま、うらが、てんりゅうの各艦艇 右の写真は、初冠雪をいただく富士山を望む相模湾を進む観閲部隊と対潜哨戒機P-1の編隊 左よりうらが、てんりゅう、しらゆき
	左の写真は、受閲部隊に対して回頭する観閲部隊 左からむらさめ、あすか、あぶくま、とね すれ違う受閲部隊のきりさめ、さみだれ