千と千尋の神隠しの宿
映画千と千尋の神隠しの湯屋のモデルとなった旅館は全国にいくつか知られているが、そのうちの一つに行ってきた。長野県渋温泉にある金具屋旅館だ。
湯田中から車で渋温泉へ入り、金具屋旅館へ。
温泉街にはあちこちに外湯や足湯があり、宿泊客は自由に利用できる。
金具屋は1758年より旅館業を営んでいる。その前身は松代藩出入の鍛冶屋で、そのため屋号を金具屋としたそうである。湯屋のモデルともいわれている斉月楼(登録有形文化財)は昭和8年に当時の宮大工たちによって作られた建物で、伝統的軸組工法により長さ15mの通し柱13本と梁の組み合わせで、釘を一切使わずに建てられている。当時、取り壊された水車小屋の廃材を使って作られていることから、建物内には水車の軸を階段の手スリに用いたり、歯車が随所に使われている。
お風呂もそれぞれ泉質の異なる露天風呂、鎌倉風呂、浪漫風呂の他、5つの貸し切り風呂があり、とても一晩では入りきれない。