金環日食を撮る
2009年に皆既日食を与論島で幸運にも撮影することが出来た。そして三年後の今日、2012年5月21日関東から九州にかけて再び金環日食がおこる。東京では午前6時19分から欠け始め、金環食となるのが7時34分~37分、もとの太陽に戻るのが9時2分である。 東側が見渡せるとかじ歯科のビルの非常階段の踊り場から撮影することにした。 |
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非常階段から東を望む。はるか遠くにはスカイツリーが見える。 | 当日はあいにくの曇り空。果たして日食は拝めるのか? |
皆既日食と金環日食の違いはどうしておこるのだろうか? 月も地球も軌道が楕円のため、月と太陽と地球の距離が常に変化する。そのため月の見かけの大きさが太陽の見かけ大きさよりも大きい場合は皆既日食となり、小さい場合は金環日食となるのである。 |
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6時からセッティングして、太陽を待ったが、雨もぽつぽつ降り始め、これはだめかとあきらめかけた7時過ぎ、雲の切れ間から欠け始めた太陽が姿を現した。 そしてまたしても幸運なことに金環になった太陽も撮影することができた。 |
画像はいずれもクリックすると拡大してみることが出来ます。
今回もうひとつ幸運なことにベイリー・ビーズも観察することが出来た。ベイリー・ビーズとは、日食の際に月が太陽を隠し、月表面の凹凸の地形によって日光がビーズのように見える現象である。私の望遠レンズは250mmのため、ベイリー・ビーズを捕らえるにはちょっと厳しいかと思ったが、撮影した画像を拡大してみると、月の表面の凹凸に従って、太陽の光に強弱が現れているのが確認できた。
今年はこの他にも6月4日の部分月食、6月6日の金星の太陽面通過といった天体ショーが続く。ちなみに皆既月食は2014年4月15日と10月8日におこる。